予防策として

  1. もともと肺(呼吸器)、脾(消化器)が弱いと、ウイルスに侵入されやすくなります。
  2. また「湿毒」が原因なので「湿(余分な水分)」が身体に多くあるとウイルスに対して餌を与えるようなものです。
  3. また、免疫機能が暴走しにくい身体を作ることも大切です。
  4. 舌を見て自分のセルフチェックをするようにしましょう。

これらの情報をもとに簡単、安価なセルフケアで、体力の源を作っている肺、脾を丈夫にしていきましょう。

 

つぎに、肺と脾が弱っているか、「湿」が身体に影響しているかどうか、チェックをしましょう。

【肺が弱いかどうかチェック(呼吸器や免疫機能に影響が出る)】

①かぜをひきやすい

②疲れやすく、全身倦怠感がある

③顔色が白い

④汗をかきやすい

⑤乾いた咳、呼吸が浅い、ゼイゼイいう、活動時に悪化する

⑥痰が出やすい(透明で薄い)

⑦声がかすれる、小さい

【脾が弱いかどうかチェック(消化・吸収に影響が出る)】

①食欲があまりない、少し食べただけでお腹がいっぱいになる

②食後だるくなったり、眠くなったりする

③胃の辺りにはっきりしない痛みがあり、手で擦ると楽になる

④お腹に膨満感があり、食後、張りが増す

⑤軟便傾向

⑥呼吸が弱く、声が低い

⑦疲れやすく力が無い。四肢が重だるい。

⑧顔色が少し黄色或いは淡白

⑨手足がむくむ 

⑩冷たいもの、脂ものに弱い。 

【湿が身体にあるかどうかチェック(消化・吸収に影響が出る)】

①肌が脂っぽい、または吹き出物ができやすい

②肥満または水太り

③血中コレステロール値、中性脂肪値、体脂肪率が高い

④体が重だるい

⑤めまいと吐き気がよくある

⑥痰が出やすい

⑦むくみやすい

⑧舌の表面に厚くべとべとした苔が多い

⑨軟便、または便がべとべとしている。

⑩甘いもの、脂っこいものが多い、お酒をよく飲む。

⑪ストレスで下痢をしやすい。

これらの項目は該当するものが多いほど、肺、脾が弱い体質、湿が多い体質であるということになります。

「湿」は「脾」の不健康の原因になるものです。湿度の高い日本では脾が弱い人が多い傾向があります。

【舌のチェック】

体温測定と同じくらい舌の情報が有効ではと思います。舌は内臓の様子を表します。普段の舌の状態を観察し、

その変化によって不調を早期に発見するのが中医学の診察法です。

 

コロナウイルスに感染した患者は舌に苔が厚くできます。

初期は無自覚のことが多いコロナウイルス感染ですが、舌の苔は初期の頃から既に厚くなります。普段より苔が厚く舌全体に苔ができ、さらに風邪症状が見られる場合は人との接触を控えるのも対策と考えられます。

普段から甘いものやお酒が多い、月経前などで苔が厚い場合もありますので、常に舌を観察してご自身の苔の状態を把握しておくことが大切です。

 

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