人体には左右で2本ある12種類の経絡と、1本ずつある8種類の奇経があります。

ツボ押しでは経絡のうち、手の肺経、手の心経、足の胃経、足の脾経を使います。

手の肺経

【肺】とは

  • 呼吸器として新鮮な酸素を取り込み全身を巡らせている。
  • 呼吸によって免疫が体内を動きやすいようにし、ウイルスや細菌(外邪)の侵入を防ぐ。
  • 脾(消化器)と協力して全身に栄養を送る。
  • 鼻、喉とつながっていて、肺が元気であれば呼吸、嗅覚、発声が正常に行われる。

【肺経の位置と押し方】

  • 鎖骨の下「中府」から始まり親指の爪のつけね「少商」まで。
  • 図の中の黒い線に沿って、経絡の存在を想像してみてください。
  • 鎖骨のくぼみの下、中府から三角筋の内側に沿って腕へ。力こぶの筋肉、上腕二頭筋の外側の溝に沿って尺沢まで押す。
  • 尺沢から先は写真のように線に沿って押す。