武漢からの情報

「感染しているかどうかわかりにくい」「回復に時間がかかる」「症状が多彩で変化しやすい」「症状が重い」「老若男女誰にでも広く感染し、同じような経過をたどる」ということから「湿毒疫」に分類されています。

 

基本的な病状の進み方として、体力の源を作っている肺経、脾経に侵入して攻撃し、体力を奪います。肺が攻撃されることによって体内の防御作用の正常な機能が失われます。防御作用である免疫系の暴走(サイトカインストーム)によって、腎臓、肝臓など他の臓器が傷害されて死に至るという状況になります。

1.軽 症 微熱または発熱なし、倦怠感、頭痛、せき、喀痰、咽頭痛、舌色は淡紅で苔色は白くてねっとり厚い。 感染0~7日
2.中等度 せきと息切れ、痰は少ない、胸悶、倦怠感、微熱、食欲不振、舌の苔は白か黄でねっとりと厚い。
3.重 症 発熱煩躁、息が荒く呼吸が困難、倦怠感、意識が朦朧としてうなされる、粘り気のある黄色い痰、食欲不振、舌色は紅で苔はねっとりとした黄色。 感染7~21日
4.重 篤 呼吸困難、煩躁、昏睡、人工呼吸器が必要、汗出して手足が冷たい、舌色は暗紫で苔は厚くねっとりまたは乾いている。
5.回復期  息切れ、倦怠脱力、動悸、乾いた咳、納差嘔悪、痞満、大便無力、便がべっとりして爽やかに出ない、舌色は淡白で腫れぼったい、または乾いて痩せている。 感染21日以降 

出典:日本中医学会 講習会資料2020年3月23日より